Can't Get Enough

こんにちは、ゆづきです。

 

前回のブログにたくさんの反応をいただきまして、とても嬉しいです…恐縮しております。

↓前記事:V6/Crazy Raysについて↓

Crazy Rays - 音楽好きを拗らせたオタクのブログ

 

前回の最後に「次はSPARKについて書こうかな~」みたいなこと言ってたんですが、ファンの方はご存知の通りSPARKはあるシングルのカップリング曲でして、折角ファン以外の方にも見ていただいてるようなのでもう少し身近なところからいこう!!と思い、分析曲を2017年に発売されたシングル表題曲、「Can't Get Enough」に変更致しました。

SPARKを待っていた方がいらっしゃいましたらすみません…近いうちに必ず語ります←

 

 

 

それでは前置きはこのへんで。

 

 

 

ででん。

恐るべき、Can't Get Enough。

 

 

Can't Get Enoughとは、2017年3月15日に発売されたV6の47枚目のシングル表題曲です。これは確か初週で13万枚弱売り上げた、なかなかの人気曲ですね…個人的にはミリオン行ってもいい曲だと思いますが…(大きく出た)

 

とにかくこの曲はかっこよくて、ダンスもスタイリッシュでかっこいいし、いろんなところで特集されたように「英語の歌詞ファルセット(裏声)」が印象的な楽曲です。良い意味でJPOPっぽくない曲。

 

今回は、先に1分視聴をしてみましょうか。お約束通り、ファンの皆様も久しぶりにクリックどうぞ。

V6 / Can’t Get Enough - YouTube

 

あぁ~恋する。

 

それでは、もう何も言わなくても死ぬほどかっこいい曲なんですが、ちょっとマニアックな視点で見ていきましょう。

 

 

 

1. シンプルなベース音

お前はベース音についてしか語れねぇのかという感じですが、ええまあ、大好きなんですベース。

 

しかし、この曲のベースはCrazy Raysとは真逆。超シンプルです。イントロやサビでは確かに少し動きがありますが、Aメロに入ってからはひたすら同じような音を同じようなリズムで刻んでいます。もちろんところどころ飾りの音はありますが。

 

同じ音をずっと刻み続けるというのは、1歩間違うと単調になったりつまらなくなったりするんですが、それを逆手にとって緊張感や有無を言わさぬ迫力を与えてますよね~!!

ベースに限らず、例えばAメロなんて音数がすっごく少ない。ベース(というかそれに被せた同じ音のシンセかな?)とドラム、ボーカルだけです。

 

ただならぬ雰囲気と緊張感は、最大限にいらない音を削ぎ落としたシンプルさにあるのではないでしょうか。

 

ただ、余計な音がないというのは、ボーカルが目立つということ。そんなリスクのある曲を踊りながら完璧に歌うV6ってほんとうに何者。

 

ベースのお話から少し逸れますが、こんなに音数が少なくてなおかつ不安定なファルセット(裏声)だらけの曲で物足りなさを感じさせないのはなぜか。

この曲はどうしてもファルセットに焦点が当たりがちですが、答えはファルセットの1オクターブ下にあると私は思います。(あっあっでもファルセットは大好き~~~)

 

お気づきの皆様も多いかもしれませんが、ファルセットで歌われるところは、ほかのメンバーが同じメロディーを地声で1オクターブ下で歌っていることが多いです。

わかりやすく言うと、頭の♪君への欲だけFlowing のところは、ファルセット部分が坂本さん、1オクターブ下の地声部分が三宅さん。そのあとの♪ Beautiful eyes~ からはファルセットが井ノ原さん、地声部分が森田さん、といった具合です。

いわばこれが、声のベース部分(今私がそう名付けた)ですね!不安定なファルセットを、1オクターブ下の同じメロディーが支えているわけです。音の幅が広がることで、安定感と奥行きを感じさせる。素敵。

 

1曲通して1オクターブでハモり続けるというのは、曲として成立する裏声を使えるからこそなせる技なのです…踊りながら(凄すぎて混乱)

 

これは完璧にファン目線というかオタク目線ですが、歌っている人や、裏声と地声のペアが変わるだけですごく雰囲気変わりますよね~。ひたすら聞き比べるの楽しい。

ちなみにわたくしの好きなペアはファルセット井ノ原さん、地声部分岡田さん、のあそこの部分です。みなさんどこがお好きでしょうか。

 

 

おつぎ。

2.とにかく仕掛けにあふれた曲

そうなんです。この曲、シンプルに見えて仕掛けがたくさん。…このブログの更新に時間がかかったのは分析に苦労したからでもあるとかなんとか(モゴモゴ

 

まず、不安定なBメロ。

♪攻めて攻められるSeesaw~ のところですね。ここは、それまでに比べてリズムが複雑になります。複雑というよりは、ドラムが刻んでいるリズムと歌の旋律がズレて聞こえると言った方がいいでしょうか。

 

Bメロ、不思議だなぁと思ったことはありませんか??なんだかリズムが合わないような、ズレているような、しっくりこないような。そう聞こえたら、もうすでにこの曲の術中にはまっているといえるでしょう…私もはまりました…。

ここは、アウフタクトと呼ばれるちょっぴりわかりにくいリズムが使われているのでそもそも分かりにくいのですが、聞き手が「あれ?」と思い始めたあたりで、Bメロ中間、♪そんな君は今でも~ からリズムを刻んでいたドラムがなくなるのです!!だから、余計に頼りどころがなくなり不安定でわかりにくい感じになるのではないでしょうか。

その不安定さこそがこの曲の魅力の一つであり、ムードを作っていく上で欠かせない物なのですが。

 

繰り返しになりますがこの不安定な曲を踊って歌い上げるV6さん何者。

 

 

続いての仕掛けポイント。

実はサビの一部のメロディーはイントロで登場していた…!

お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが。サビで♪You keep taking~ の部分、ありますよね。サビ中間、細かかったリズムが少しゆったりしたリズムに変わるところです。ここみんな大好きでしょ。(ブログ作者調べ)

ここのメロディー、実はイントロで登場しています!

手元に聞くものがある方は最初に戻してみましょう。かっこいいイントロの裏で、高めの音で…ほら聞こえてきますよね…♪You keep taking…のメロディーが…!!!

最初は気づきやすいかとは思いますが、実はこのメロディーが登場するのはイントロだけではありません。サビでも、イントロと同じ高さと音程でこのメロディーがこっそり鳴っています。

そこの音を聞いていると、♪You keep taking…になった時に来たァァァァアアア!!」ってなりませんでしょうか!?私はなる←

 

実は、よく聞いてみると、後奏にも登場するこのメロディー。こういった1部のメロディー(モチーフ)をいろんな形で散りばめるというのはクラシック曲からポップスまで、よく見られる形ではありますが、こういった音数が少ないシンプルな曲で、悪目立ちをせずに効果的に使われてるのはすごいなぁと素直に感動している次第であります。曲に統一感を与えたり緊張感を与えたり、そんな役割をしているように感じます。

 

 

他にも、少し薄暗く緊張した曲調の中で一筋の光が差してくるように少しだけ明るくなる部分、例えばサビ中間、(♪言葉ではつたえられない)の部分や2番のサビ前、(♪Feel it deeper babe)の部分、など、魅力はまだまだつたえきれません。

音楽がお好きな方へ。上記は、いわゆる短調のなかで少しだけ長調の響きが出てくるところです。この曲はd-moll(ニ短調)と考えられますが上であげた部分は、一瞬D-dur(ニ長調)の音が使われており、F(ファ)がFis(ファのシャープ)になっています。

 

 

 

 

さてさて、また好き勝手に語ってきてしまいましたが、ただでさえダンスも歌もカッコイイ曲でありながら、楽曲的にも仕掛けに溢れ洗練された曲であるというのが伝わりましたでしょうか。ダンスと歌も凄まじいのでこの曲の魅力は計り知れないのです…

 

え?もう1回聞きたくなってきた?聞きましょう。

V6 / Can’t Get Enough - YouTube

 

 

そしてこちら。

買えます。(デジャヴ)

https://www.amazon.co.jp/Cant-Get-Enough-%25E3%2583%258F%25E3%2583%258A%25E3%2583%2592%25E3%2583%25A9%25E3%2582%25B1-V6/dp/B01NC0FWEG

 

 

これもまた…カップリングもV6の魅力をたっぷり感じられる素敵な素敵な1枚です。ぜひぜひお手に取っていただきたい!!

 

 

 

 

 

それでは、ここまで付き合っていただいた皆様に深く感謝しています。ありがとうございましたー!!!

ご感想やリクエストもお待ちしております(´∀`)←

 

 

 

 

 

V6はいいぞ。