GOLD
みなさんこんばんは、ゆづきです。
このシリーズも4回目ですね。更新するのに時間がかかっていて申し訳ないです。現在私はイブにCDTVで披露されたRight Nowにだいぶやられているもので…(言い訳)(だれにもわたさなーいーー…)
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さてさて、今回掘り下げていく楽曲はV6の影の超名曲「GOLD」です。画面の向こうでにやっとして下さったファンの方がいると嬉しいぞ…私も大好きな1曲です。なんだか季節的にもいい感じではないかと思ってこの日にブログを書かせていただきました~♪(本日クリスマス)
この曲は2017年5月3日に発売されたV6の48枚目のシングル『COLORS/太陽と月のこどもたち』のカップリングです。昨年のコンサートでは披露されなかったので早く日の目を見ることを祈っているのですが…。
GOLDは、少し懐かしさを感じる80年代のポップスを思い起こさせるような響きや作りになっていますが、だからといえ古さは感じさせずにそこにうまく新しさを融合させている、V6の超名曲のうちのひとつといえるでしょう。
それでは早速、いつもの様に楽曲を分析していきたいと思います!!
ででん。
1. 巧みな和音
この曲は主な構成音が♪ソ,ラ,シ,ド,レ,ミ,ファ♯,ソの「ト長調」の楽曲と考えられます。
※用語は大切なわけではないので適当に聞き流しててくださいね~
ト長調がどうしたかというと、イントロですでに事件が起こっているのです。ソの音の連続が終わって、メロディックなイントロが始まるところ、わかりますでしょうか。お手元に音楽プレイヤーをお持ちの方は、15秒くらい~のところです。そこの最初の音のベース音はミの♭です。
…おやおや?
この曲はト長調、主な構成音は先程言った通り「ソ,ラ,シ,ド,レ,ミ,ファ♯,ソ」。つまり、大事な1番最初のベース音「ミ♭」はト長調の構成音にない音なわけです。ト長調の曲なのにト長調の構成音でない音から始まるというのはなかなかに冒険的なことです。これにより強烈なインパクトを残し、一気に曲の世界観に引き入れる役割があるように思います。いわゆる「事件が起きる音」なのです。
補足)音楽がお好きな方へ。ここは一時的にト短調に転調していると考えることもできます。ト短調に転調していると考えるとしてもEsの音は6度ですから、最初の音にしてはなかなかに冒険的なコード進行だと私は思います…。
それでは、それを踏まえて2つ目のポイントです!
2. 興味深い曲の作り
いわゆるJ-popで1番よくある曲の作りというのは、Aメロ→Bメロ→サビという流れです。わかりやすく言うと、例えばV6の名曲WAになっておどろう。♪うじゃけた顔して~ がAメロ、♪悲しいことがあればもうすぐ~ がBメロ、♪wow さあ輪になって~からがサビですよね。このように1番のサビが終わるまでに3種類のメロディー(イントロは含まない)が登場するのがJ-popでよく見られる形です。
それではGOLDを見てみましょう。
GOLDは先程の作りには当てはまらない作りになっています。
まずイントロのあと、♪Hi こみあげたsmileからがAメロ、♪だって 代わるものなど からがBメロ、さあこう来れば次がサビ…!と思いきや、ここでもう一種類の新しいメロディー、♪まぶゆく まぶしく そう真夜中に 真昼の眼差しで輝くのさ、が挟み込まれます(Cメロとします)。そしていよいよサビ突入、というわけです。
この比較的珍しい3種類目のメロディー(Cメロ)、ここの頭のベース音にまたまた「ミ♭」が登場するのです!!サビの前のこの部分でふっと雰囲気が変わる感じは「ミ♭」が登場する(一時的にまた短調に転調する)ことによるものではないでしょうか。
サビの前に登場する印象的なこの旋律が、サビへの効果的な火付け役になっているように思います。
それでは次に行きましょう。
3. 四度の響き
これはサビのお話です。わざわざ区切るまではないかなとは思ったのですが大好きなところでありポイントかなと思ったので…。
サビでは、主旋律に重ねてハモリのメロディーがあります。主旋律より高く、裏声のような響きで歌われています。ここの音程、四度なのです。四度とはなんなのだろうか?と思った方は、ピアノの鍵盤を想像してみてください。わかりやすいのはドとファ。このふたつのおとの間にはド、レ、ミ、ファと4つの音がありますよね。これが四度の音程です。
実は、四度音程ってすごく不安定で、落ち着かない印象を与えます。GOLDのサビは、ほぼずっと、4度上にハモリのメロディーがついています。具体的に言うと、
♪君ははるか遠く 浮かぶ月のようだ
指先ほのかに 触れる太陽だ
この色がついた部分が4度上にハモリがついている部分です(黒字の部分は安定する3度上のハモリがついています)
ただでさえ不安定な4度音程のハモリをサビのほぼ全て、そして裏声でいれることで、少し不思議で神秘的なムードをあらわしているように思います!
それでは最後です。
4. 効果的な転調
この曲の3番の直前、
♪夜が炭酸の泡に溶けてゆく
のあとに、(♪君は金色に~から)この曲はト長調からイ長調に転調します。しかも転調しますよ、という前触れを見せずに突然転調することで、この曲にぴったりの派手すぎない、煌びやかな高揚感が演出されているように思います。
ちなみに私がこっそり好きなのは、転調直前、♪夜が炭酸の泡に溶けてゆく のところのベース音です。この曲のベース音のリズムはとっても興味深いのでぜひ注目して聞いてみて頂きたいのですが、割と細かく動いていたベースがここではゆっくりとした二分音符の刻みに変わります。そして、転調する(♪君は金色に~)の直前でベースがグワァァアン!とうなります!(あれ、これどこかでもあった…!となったあなた、以前からブログを読んで頂いてる方ですね…ありがとうございます…そうです、Crazy Raysのラストサビ前もベースがこんな感じで唸っております)
語りたいことをつらつらと書いていたらだいぶ長くなってしまいました。今回は音楽的なワードを何個か登場させてしまったので、ポイント1の「ミ♭」の音についてすこーし解説してみました!短いですが助けになれば…こちらから。
ファンの中でも人気が高い印象のGOLD。解説したこと以外でも、周りの楽器たちのキラキラした音が印象的だったり、6人の歌い継がれ重なり合う歌声がたまらない曲です。いまのV6だからこそ歌える、大人の魅力に溢れたとてもオシャレな楽曲ですよね…言及してきませんでしたが歌詞もまたたまらなく素敵で…!!
この曲をコンサートで見れる日を楽しみにするばかりです。
2019年1月に出る新曲も魅力たっぷり!来年もV6から目が離せませんね!
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。皆様、素敵なクリスマスを、そして良いお年を!